私はいつも藤棚の下のテラスに出て、その頃はまだすこし氣取つてパイプを吹かしながら、そんな和氣靄々とした踊りを眺めてゐた。
テラスの下まで攻め寄せてきてゐる一群の雜草の中には、もう秋の蟲がすだいて啼いてゐた。
ときどきレコオドのワルツの曲なんぞが全然聞えなくなつてしまふほど、その蟲の音が喧しくなることさへあつた。
私はいつも藤棚の下のテラスに出て、その頃はまだすこし氣取つてパイプを吹かしながら、そんな和氣靄々とした踊りを眺めてゐた。
テラスの下まで攻め寄せてきてゐる一群の雜草の中には、もう秋の蟲がすだいて啼いてゐた。
ときどきレコオドのワルツの曲なんぞが全然聞えなくなつてしまふほど、その蟲の音が喧しくなることさへあつた。