ときどき伯爵がマオの手紙の餘白に一行位書いてきたが、それはフランソアにはマオの親切の公認のやうに思はれた。
マオにとつても、フランソアから愛情に充ちた手紙を貰ふことによつて、ヴェニスの日々は樂しかつた。
しかし彼女はその幸福を、彼女の夫とともにヴェニスに居ることの所爲にした。
ときどき伯爵がマオの手紙の餘白に一行位書いてきたが、それはフランソアにはマオの親切の公認のやうに思はれた。
マオにとつても、フランソアから愛情に充ちた手紙を貰ふことによつて、ヴェニスの日々は樂しかつた。
しかし彼女はその幸福を、彼女の夫とともにヴェニスに居ることの所爲にした。