堀辰雄 『「オルジェル伯爵の舞踏會」』 マオにとつても、フランソアから愛情に充ちた手紙を貰ふことによつて、ヴェニスの日々は樂しかつた。 しかし彼女はその幸福を、彼女の夫とともにヴェニスに居ることの所爲にした。 そのやうに彼女が彼女自身を欺いたのは彼女の義務によつてだつた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア