堀辰雄 『「オルジェル伯爵の舞踏會」』 伯爵は大騷ぎをしてゐるうちにすつかり公爵のことを忘れてしまつてゐたのだ。 マオは彼女の夫がいま馬鹿な道化役者にならうとしてゐるのを見拔いた。 彼女は、彼女の夫だけにさういふ笑ふべき役割を、ことにフランソアの前で、させるに忍びなかつた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア