鴨頭草の 縹深き瞳――
たびらこの空色の――小き紋章――。
さういふ矮叢のなかに見出される、古い日本のいじらしい美しさに心を惹かれては、そのあとに來る「おのれのゆゑ知らぬ氣おくれを叱りて、一擧に薙ぎ仆して火をかけぬ」といふ句にはつとさせられます 私のうちにある、ただいたづらに古い小さなものをなつかしまうとする、心の傾きへの、先生のお叱りのやうにさへ思はれます
鴨頭草の 縹深き瞳――
たびらこの空色の――小き紋章――。
さういふ矮叢のなかに見出される、古い日本のいじらしい美しさに心を惹かれては、そのあとに來る「おのれのゆゑ知らぬ氣おくれを叱りて、一擧に薙ぎ仆して火をかけぬ」といふ句にはつとさせられます 私のうちにある、ただいたづらに古い小さなものをなつかしまうとする、心の傾きへの、先生のお叱りのやうにさへ思はれます