もう一方では、先生や柳田さんの民俗學研究の根本精神のやうなものを、自分の書くものの上にも生かして行きたいものだと考へて居ります
一つの「物語」が單なる一つの「物語」であるだけでなく、それが「人間性」についても、それと同時に「國民性」についても、深く教へるところのものであらせたいと思ひます さういふ古い口碑などの蘇生のしかたなどで、この頃はイェエツやシングなどのアイルランド文學をことに珍重いたし、少しづつ勉強し出してをります
いろいろ先生の御教示を得たいことが一ぱいあるのでございますが、なかなかお目にかかれさうもないので、殘念でなりません