堀辰雄 『「青猫」について』 ――ただ、その暮れがたの室内の奧深くでしてゐる何ものかの羽ばたきのやうなものを私の魂は聽きつけてゐたのだ。 さうしてそれが遠い遠い實在へ切なくあくがれてゐる一人の詩人のたましひの羽ばたきであるのをいつしか漠然と知るやうになつてゐた。 海鳥 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア