前者を理想主義的現實主義者だと言ふならば、後者は厭世主義的現實主義者だと言ふべきだ。
それから又、前者にとつては、善は美より重大であり、後者にとつては、美は善より重大なのであると言つてもいい。
そして龍之介にあつては、その「美が善より重大である」傾向が次第次第に強まつて行つたのを見逃してはならないのである。
前者を理想主義的現實主義者だと言ふならば、後者は厭世主義的現實主義者だと言ふべきだ。
それから又、前者にとつては、善は美より重大であり、後者にとつては、美は善より重大なのであると言つてもいい。
そして龍之介にあつては、その「美が善より重大である」傾向が次第次第に強まつて行つたのを見逃してはならないのである。