のみならず、この「六の宮の姫君」(大正十一年)等の比較的後期の歴史小説は、初期の「鼻」や「芋粥」などの歴史小説と頗る面目を異にしてゐる。
初期の諸作は、「大抵、古人の心に今人の心と共通する、云はばヒユマンな閃きを捉へた、手つ取り早い作品」だつた。
しかし彼の後期に近い歴史小説は――
のみならず、この「六の宮の姫君」(大正十一年)等の比較的後期の歴史小説は、初期の「鼻」や「芋粥」などの歴史小説と頗る面目を異にしてゐる。
初期の諸作は、「大抵、古人の心に今人の心と共通する、云はばヒユマンな閃きを捉へた、手つ取り早い作品」だつた。
しかし彼の後期に近い歴史小説は――