即ち彼の後期の歴史小説は、かういふ歴史小説に近いものである。
その點が、初期の歴史小説と異つてゐると言ふ事が出來る。
しかし僕は、「六の宮の姫君」等においては、さういふ特色もあるであらうが、それより以上にあの作品の中に漂つた「華やかにして寂しい」美しさが重大であることを見ない訣には行かない。
即ち彼の後期の歴史小説は、かういふ歴史小説に近いものである。
その點が、初期の歴史小説と異つてゐると言ふ事が出來る。
しかし僕は、「六の宮の姫君」等においては、さういふ特色もあるであらうが、それより以上にあの作品の中に漂つた「華やかにして寂しい」美しさが重大であることを見ない訣には行かない。