さういふ所が「六の宮の姫君」を傑作たらしめてゐる一方、作者のさういふ一特色が強く現はれてゐる「南京の基督」も、その特色のみから論ずれば、又彼の代表的作品と言はねばならない。
彼の人生に對する輕蔑に近い憐憫を、彼自身、かう説明してゐる。
「僕に何故冷眼に世の中を見るかと云ふ質問も青年の君としては如何にも發しさうなものと考へます。
さういふ所が「六の宮の姫君」を傑作たらしめてゐる一方、作者のさういふ一特色が強く現はれてゐる「南京の基督」も、その特色のみから論ずれば、又彼の代表的作品と言はねばならない。
彼の人生に對する輕蔑に近い憐憫を、彼自身、かう説明してゐる。
「僕に何故冷眼に世の中を見るかと云ふ質問も青年の君としては如何にも發しさうなものと考へます。