そしてその頃から彼は漸く彼の意識的藝術活動そのものをも棄て去つて行つたやうに見える。
それは彼の後期の藝術論である「文藝的な餘りに文藝的な」の中に「あらゆる藝術的活動を意識の閾の中に置いたのは十年前の僕である」と斷言してゐるのに徴しても明らかである。
さうして彼は藝術の持つてゐる妙に底の知れない氣味惡さに戰慄しはじめたのである。
そしてその頃から彼は漸く彼の意識的藝術活動そのものをも棄て去つて行つたやうに見える。
それは彼の後期の藝術論である「文藝的な餘りに文藝的な」の中に「あらゆる藝術的活動を意識の閾の中に置いたのは十年前の僕である」と斷言してゐるのに徴しても明らかである。
さうして彼は藝術の持つてゐる妙に底の知れない氣味惡さに戰慄しはじめたのである。