これが「河童」の我々に與へる興味の一つだ。
もう一つの問題は、その前の作品「玄鶴山房」に對してである。
「玄鶴山房」が彼の所謂「話」らしい話のない小説の主張から出發してそれ以上のものとなつてゐるに反し、「河童」は實に筋の溌剌とした小説、例へばスウイフトの「ガリヴア旅行記」と同種類の作品である事である。
これが「河童」の我々に與へる興味の一つだ。
もう一つの問題は、その前の作品「玄鶴山房」に對してである。
「玄鶴山房」が彼の所謂「話」らしい話のない小説の主張から出發してそれ以上のものとなつてゐるに反し、「河童」は實に筋の溌剌とした小説、例へばスウイフトの「ガリヴア旅行記」と同種類の作品である事である。