唯、その危機から宗教がストリンドべリイを救ひ出したのに反し、その宗教も遂に「齒車」の作者を彼の危機から脱出せしめなかつた。
ストリンドべリイの悲劇も、彼の悲劇も、各の性格の中に、全く反對のものを一しよに持つてゐたためである。
それも唯全く反對のものと言ふだけではなしに、その兩者が電氣の兩極のごときものでそれが相觸るれば忽ち爆發するやうなものだつたがためである。
唯、その危機から宗教がストリンドべリイを救ひ出したのに反し、その宗教も遂に「齒車」の作者を彼の危機から脱出せしめなかつた。
ストリンドべリイの悲劇も、彼の悲劇も、各の性格の中に、全く反對のものを一しよに持つてゐたためである。
それも唯全く反對のものと言ふだけではなしに、その兩者が電氣の兩極のごときものでそれが相觸るれば忽ち爆發するやうなものだつたがためである。