堀辰雄 『伊勢物語など』 螢たかくとびあがる。 もうなすわざをやめて、横になつてゐた男は、その螢に向つて、死者の魂をもう一度戻すやうに「雁につげよ」と乞ふやうな氣もちになる。 昔は、雁にかぎらず、鳥はすべて魂を運ぶものと考へられて居たからである。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア