伊勢物語では、男の方の氣もちを主として書いてゐるが、萬葉集の方ではどこまでも女の方の氣もちを主としてゐる。
さういふ殆ど死なんとしてゐる女にこれだけの骨を折つた歌なんぞは到底詠めさうもないことだと思へるのだけれど、これをさういふ哀れな女みづからの詠としてどこまでも讀者に味はしめずにはおかない。
その方が直截に人の心に響くからである。
伊勢物語では、男の方の氣もちを主として書いてゐるが、萬葉集の方ではどこまでも女の方の氣もちを主としてゐる。
さういふ殆ど死なんとしてゐる女にこれだけの骨を折つた歌なんぞは到底詠めさうもないことだと思へるのだけれど、これをさういふ哀れな女みづからの詠としてどこまでも讀者に味はしめずにはおかない。
その方が直截に人の心に響くからである。