先頃の一時的不和からは既に完全に和解してゐたロダンにさへその間はあまり會ひに行かずにゐたらしく、五月十二日付のロダン宛の手紙を見ると、「……不本意にも長いこと何もせずに居りましたので、私はいま、全く一人きりで、自分の仕事と共に閉ぢこもつてゐなければなりませぬ。
これまでの數ヶ月といふもの、世間の人達と附き合つて居なければならず、そのため仕事もあまり出來ませんでしたので、私のうちにいままでよりもずつとはつきり目立つて來てゐる孤獨への傾向を、貴方は誰よりもよくお分かりになつて下さるでせう。
……」又、七月二十日付の手紙には、「……私は自分の家に、核がその果實の中にとぢこもつてゐるやうに、閉ぢこもつてゐます。