「あづまぢの道のはてよりも、なほ奧つかたに生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを……」と更級日記は書き出されてゐる。
この日記の作者は、少女の頃から、自分がそのやうな片田舍に生ひ育つた、なんの見よいところもない、平凡な女であることを反省しつつ、素直に人生にはひらうとする。
ただ彼女は既に物語を讀むことの愉しさだけは身にしみて覺えてゐて、京へ上るやうになつてからも、册子の類を殆ど手放さうとはしない。
「あづまぢの道のはてよりも、なほ奧つかたに生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを……」と更級日記は書き出されてゐる。
この日記の作者は、少女の頃から、自分がそのやうな片田舍に生ひ育つた、なんの見よいところもない、平凡な女であることを反省しつつ、素直に人生にはひらうとする。
ただ彼女は既に物語を讀むことの愉しさだけは身にしみて覺えてゐて、京へ上るやうになつてからも、册子の類を殆ど手放さうとはしない。