堀辰雄 『春日遲々』 しかしまだ何處やら冷くてひんやりとしてゐる。 二三日前に、もうこれが最後かと思はれるやうな雪が降つた。 その雪が山の襞にも、屋根の上にも、畑の陰にも、さすがに大方は消え去つたが、まだあちらこちらに少しつづ殘つてゐる。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア