堀辰雄 『春日遲々』 そんな殘雪がそのまま透いた林の奧まで消えずにゐるところもある。 一面に褐色の小さな孔の出來てゐるのは、兎でも跳ねまはつた跡らしい。 軟かさうに日のあたつてゐる、もう一方の側の林には雪は全然なくて、下草がもう萌黄色になりかけてゐる。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア