その畫面一ぱいに何だか得體の知れぬ壞れたものがごたごたに積み上げられてゐる間から、或る不思議な靜寂がひしひしと感じられてくるのだつた。
そして私にはその苦しさうな古代的靜けさのみがひとり眞實なもののやうに感じられ、それだけが現代にしつかりと根を張つてゐるやうに思へた。
それはジォルジオ・デ・キリコの「戰勝標*」だつた。
その畫面一ぱいに何だか得體の知れぬ壞れたものがごたごたに積み上げられてゐる間から、或る不思議な靜寂がひしひしと感じられてくるのだつた。
そして私にはその苦しさうな古代的靜けさのみがひとり眞實なもののやうに感じられ、それだけが現代にしつかりと根を張つてゐるやうに思へた。
それはジォルジオ・デ・キリコの「戰勝標*」だつた。