堀辰雄 『萩の花』 その花の咲く頃、私は大抵この村にゐるからであらう。 いつの夏の末だつたか、鶴屋旅館の離れで、芥川さんと室生さんが、同宿の或る夫人のために、女持ちの小さな扇子に發句を寄せ書きなさつたことがあつた。 そのそばで少年の私は默つて見てゐたのである。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア