結婚後も、彼は相變らず、田舍に引籠つて、一見無爲にちかい生活を續けてゐた。
しかし、その五六年の間、彼は默々としてショオペンハウエルやニイチェなどの哲學書に讀みふけり、思索的生活をし、かたはら人知れず詩作をしてゐたのであつた。
大正十一年に、「月に吠える」の再版につづいて上梓せられた箴言集「新しき欲情」はそのながい思索的生活の結實であり、翌十二年に上梓せられた詩集「青猫」はその間の詩的勞作である。
結婚後も、彼は相變らず、田舍に引籠つて、一見無爲にちかい生活を續けてゐた。
しかし、その五六年の間、彼は默々としてショオペンハウエルやニイチェなどの哲學書に讀みふけり、思索的生活をし、かたはら人知れず詩作をしてゐたのであつた。
大正十一年に、「月に吠える」の再版につづいて上梓せられた箴言集「新しき欲情」はそのながい思索的生活の結實であり、翌十二年に上梓せられた詩集「青猫」はその間の詩的勞作である。