その頃から彼と妻との間にあつた不和はいよいよ深まり、妻が家をそとにして、若いダンス仲間と共に出歩くことは毎日のやうになつた。
さういふ荒涼とした生活の中で、彼はこれまで十年ちかく考へ拔いてゐた「詩の原理」を、冬から春にかけて、殆ど寢食も忘れて書きつづけながら、遂に脱稿した。
そして十二月になつてそれは上梓せられたのであつた。
その頃から彼と妻との間にあつた不和はいよいよ深まり、妻が家をそとにして、若いダンス仲間と共に出歩くことは毎日のやうになつた。
さういふ荒涼とした生活の中で、彼はこれまで十年ちかく考へ拔いてゐた「詩の原理」を、冬から春にかけて、殆ど寢食も忘れて書きつづけながら、遂に脱稿した。
そして十二月になつてそれは上梓せられたのであつた。