そしてさつきの新校舍の方へ行く途中、もう早目に授業が終つたと見えて、向うから一塊りになつてぞろぞろやつてくる、てんでにノオトやインク壺などをぶらさげた生徒たちと、私はすれちがつた。
そのとき、彼等の一番後になつて、四五人、運動部の選手か何からしい、體の頑強さうな、大柄な生徒が聲高に話しながらやつて來たが、それにすれちがつた瞬間、私は異樣な心の動搖を經驗した。
――私は彼等を目のあたりにしながら、急に自分が小さくなつてしまつたやうな氣がした。
そしてさつきの新校舍の方へ行く途中、もう早目に授業が終つたと見えて、向うから一塊りになつてぞろぞろやつてくる、てんでにノオトやインク壺などをぶらさげた生徒たちと、私はすれちがつた。
そのとき、彼等の一番後になつて、四五人、運動部の選手か何からしい、體の頑強さうな、大柄な生徒が聲高に話しながらやつて來たが、それにすれちがつた瞬間、私は異樣な心の動搖を經驗した。
――私は彼等を目のあたりにしながら、急に自分が小さくなつてしまつたやうな氣がした。