堀辰雄 『春淺き日に』 そのとき僕の母は電車の窓から丁度このへんの或る小路を指して、あそこでお前が生れたのだと幼い僕に教へてくれたのであつた。 この通りが何んとなく僕になつかしくなつたのは既にその時分かららしい。 僕はいまはもうその小路がどれだつたのかすらてんで分らない。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア