名前は忘れたが、何とかいふ小さな同人雜誌に發表されてゐたそれらの詩を、僕はほとんど缺かさずに讀んでゐて、室生さんたちとよく噂をし合つてゐたが、僕はまだ中野に會つたことがなかつた。
僕が中野と始めて會つたのは、こんど僕等で同人雜誌をやらうといふので、その頃田端の或る二階に間借してゐた宮木喜久雄のところへ、みんなで落ち合つた時だつた。
なんでもみんな五十錢づつ出し合ひ、鳥の臟物を買つてきて、それを鍋にして、取り卷きながら、雜誌のことを話し合つた。
名前は忘れたが、何とかいふ小さな同人雜誌に發表されてゐたそれらの詩を、僕はほとんど缺かさずに讀んでゐて、室生さんたちとよく噂をし合つてゐたが、僕はまだ中野に會つたことがなかつた。
僕が中野と始めて會つたのは、こんど僕等で同人雜誌をやらうといふので、その頃田端の或る二階に間借してゐた宮木喜久雄のところへ、みんなで落ち合つた時だつた。
なんでもみんな五十錢づつ出し合ひ、鳥の臟物を買つてきて、それを鍋にして、取り卷きながら、雜誌のことを話し合つた。