Vienne la nuit sonne l'heure
Les jours s'en vont je demeure
さういふ時はそれでよかつた……だが、大川の上にあかあかと冬のきびしい夕日が照り、それが濁つた水の色と映り合ひながら、そこに何とも言ひやうのない、凄じいばかりの色感を生じさせてゐる時などは、私はちよつとそれを見ただけでも、何だかぞつと惡寒がするやうな、耐らなく不快な重苦しい心持になつてしまふのだ。
Vienne la nuit sonne l'heure
Les jours s'en vont je demeure
さういふ時はそれでよかつた……だが、大川の上にあかあかと冬のきびしい夕日が照り、それが濁つた水の色と映り合ひながら、そこに何とも言ひやうのない、凄じいばかりの色感を生じさせてゐる時などは、私はちよつとそれを見ただけでも、何だかぞつと惡寒がするやうな、耐らなく不快な重苦しい心持になつてしまふのだ。