堀辰雄 『エトランジェ』 彼の身重の妻はもう休んでゐるのであらう。 私はまだ寢る氣がしないのでスモオキング・ルウムに這入つてまづい煙草をふかしてゐた。 すると廊下を隔てた向うの酒場の中から酒氣を帶びてゐるらしい若い男女の低聲で流行歌などをうたつてゐるのが洩れてきた。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア