――再びスモオキング・ルウムに歸つて私が二本目のチェリイをすつてゐると、それまで氣むづかしさうにビイルを飮んでゐたドイツ人がやをら立ち上つて、ちらつと酒場の方へ目をやりながら、眠さうなボオイ達に「おやすみなさい」とぎごちない日本語で言つて、自分の部屋へ歸つて行つた。
まだ低唱は聞えてくる。
私ももう部屋へ歸らうと思つて帳場の時計を見たら、もう十一時を過ぎてゐた。
――再びスモオキング・ルウムに歸つて私が二本目のチェリイをすつてゐると、それまで氣むづかしさうにビイルを飮んでゐたドイツ人がやをら立ち上つて、ちらつと酒場の方へ目をやりながら、眠さうなボオイ達に「おやすみなさい」とぎごちない日本語で言つて、自分の部屋へ歸つて行つた。
まだ低唱は聞えてくる。
私ももう部屋へ歸らうと思つて帳場の時計を見たら、もう十一時を過ぎてゐた。