それからまた、それらのものが私の眼に見えてゐるものの彼方に何物かを隱してゐるやうな風をしてゐて(私にはいかに努力をしてもそれが發見できなかつたが)それを取りに來るやうにと私を誘ふので。
そして私はそれらのものの中に確かに何物かがあるやうに感じたので、私はそこにぢつと立止まつてゐた、動かずに、見つめつつ、呼吸しつつ、そして形象や匂の彼方に私の思考と共に行かうとしながら。
そしてもしも私のお租父さんに追ひつき、どんどん道を進んで行かなければならないやうな場合には、私は目をつぶりながら、それらのものを再び見出さうと努力した。