「狐の手套」といふのは、ヂギタリスの異名ださうだが、或るとき何でもない隨筆を書いて氣まぐれにそんな題をくつつけたのだが、ちよつとファンタスチックな味があつて、僕の隨筆集などの題には惡くなからうと思つて、それをそのまま採つて表題とした。
さういつた風のファンテジイをはじめ、いくぶん骨を折つて書いたエッセイから、二三枚ぐらゐの何でもないものも、わざと棄てずに、殆んど全部採録した。
それらの中から僕の日常生活の詩みたいなものが感ぜられれば、それでいいのである。
「狐の手套」といふのは、ヂギタリスの異名ださうだが、或るとき何でもない隨筆を書いて氣まぐれにそんな題をくつつけたのだが、ちよつとファンタスチックな味があつて、僕の隨筆集などの題には惡くなからうと思つて、それをそのまま採つて表題とした。
さういつた風のファンテジイをはじめ、いくぶん骨を折つて書いたエッセイから、二三枚ぐらゐの何でもないものも、わざと棄てずに、殆んど全部採録した。
それらの中から僕の日常生活の詩みたいなものが感ぜられれば、それでいいのである。