一九一九年 戰亂漸く治るや、數年間殆ど全く中絶せられし「ドゥイノ悲歌」を書き續くべく、瑞西に赴き、ジュネエェヴ、ソリオ、ロオザンヌ、ベルヌ、ロカルノ、ベルグ、エトワ等に轉々として滯在しつつ、空しく三年近き月日を過す。
或時はもはや「悲歌」の完成は到底望み難く見え、已むを得ずんば斷片のまま是を公にせんかと欲せし事もありしごとし。
ポオル・ヴァレリイの詩にいたく感動し、その飜譯を試みはじめしもその間の事なりき。
一九一九年 戰亂漸く治るや、數年間殆ど全く中絶せられし「ドゥイノ悲歌」を書き續くべく、瑞西に赴き、ジュネエェヴ、ソリオ、ロオザンヌ、ベルヌ、ロカルノ、ベルグ、エトワ等に轉々として滯在しつつ、空しく三年近き月日を過す。
或時はもはや「悲歌」の完成は到底望み難く見え、已むを得ずんば斷片のまま是を公にせんかと欲せし事もありしごとし。
ポオル・ヴァレリイの詩にいたく感動し、その飜譯を試みはじめしもその間の事なりき。