これはもう素晴らしい小説だ。
數年前、僕がはじめて小説を書き出さうとしてゐた頃にコクトオやラジィゲの小説を讀んで非常に刺戟されたものだつたが、まるであの時分みたいに僕はこの小説を讀んで昂奮してゐる位なのだよ。
この一二年といふもの、僕もなんか小説の上で行きづまりかけてゐてひどく心細かつたが、モオリアックを知つてからといふもの、急に行手が明るくなつたやうな氣がしてゐるのだ。
これはもう素晴らしい小説だ。
數年前、僕がはじめて小説を書き出さうとしてゐた頃にコクトオやラジィゲの小説を讀んで非常に刺戟されたものだつたが、まるであの時分みたいに僕はこの小説を讀んで昂奮してゐる位なのだよ。
この一二年といふもの、僕もなんか小説の上で行きづまりかけてゐてひどく心細かつたが、モオリアックを知つてからといふもの、急に行手が明るくなつたやうな氣がしてゐるのだ。