ちやうど東洋の詩人が最後にはすべて虚無のやうなものに還つてゆく、ああいつた氣持にそれが何處か似てゐるやうでゐて、まるで正反對なのではないかと思ふ。
たとへば、モオリアックだな、その「テレェズ・デケルウ」と云ふのは、夫を毒殺しようとして未遂に終る女のことを書いてゐるのだ。
さういふ恐ろしい女主人公を、モオリアックは少しも憎まうとしてゐない。
ちやうど東洋の詩人が最後にはすべて虚無のやうなものに還つてゆく、ああいつた氣持にそれが何處か似てゐるやうでゐて、まるで正反對なのではないかと思ふ。
たとへば、モオリアックだな、その「テレェズ・デケルウ」と云ふのは、夫を毒殺しようとして未遂に終る女のことを書いてゐるのだ。
さういふ恐ろしい女主人公を、モオリアックは少しも憎まうとしてゐない。