夜なかなどに、ときおり郡司の息子が弓などを手にして、女の住んでいる対の屋のあたりを犬などに吠えられながら何時までもさまようようになったのは、そんな事があってからのことだった。
夜もすがら、木がらしが萩や薄などをさびしい音を立てさせていた。
どうかすると、ひとしきり時雨の過ぎる音がそれに交じって聞えたりした。
夜なかなどに、ときおり郡司の息子が弓などを手にして、女の住んでいる対の屋のあたりを犬などに吠えられながら何時までもさまようようになったのは、そんな事があってからのことだった。
夜もすがら、木がらしが萩や薄などをさびしい音を立てさせていた。
どうかすると、ひとしきり時雨の過ぎる音がそれに交じって聞えたりした。