堀辰雄 『晩夏』 「おい起きろよ。 ……」私はしかしそう云うだけで、妻を起しもしないでさっさと着換えをしだした。 そうしてなんという事はなしに、きょうはこりあ好い日になるぞと一人で極めて、階下に往って顔を洗って来ると、例の小さな本を持ってヴェランダに出た。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア