私はとうとう物語の結末だけを残して、その本を閉じた。
そうして籐椅子に靠れながら、疲れた目をしばらく湖水の面に注いでいた。
相変らず薄曇った空、薄ぼんやりした山、鈍く光っている湖、――それ等はしかし、どうやらそれなりに落ち着きを持ち出しているように見えた。
私はとうとう物語の結末だけを残して、その本を閉じた。
そうして籐椅子に靠れながら、疲れた目をしばらく湖水の面に注いでいた。
相変らず薄曇った空、薄ぼんやりした山、鈍く光っている湖、――それ等はしかし、どうやらそれなりに落ち着きを持ち出しているように見えた。