私達はホテルを出ていった。
前の急な坂を下りかかると、その途中で、一人の、空の畚を背負い、息苦しそうにすっかり胸をはだけた、よぼよぼのおじいさんとすれちがいざま、何か問いかけられた。
少くともそんな気がして、二人で一緒にふりむくと、そのおじいさんは何やら喘ぎ喘ぎ私達に向って物を言っているのだが、それがなかなか聞きとれなかった。
私達はホテルを出ていった。
前の急な坂を下りかかると、その途中で、一人の、空の畚を背負い、息苦しそうにすっかり胸をはだけた、よぼよぼのおじいさんとすれちがいざま、何か問いかけられた。
少くともそんな気がして、二人で一緒にふりむくと、そのおじいさんは何やら喘ぎ喘ぎ私達に向って物を言っているのだが、それがなかなか聞きとれなかった。