そのうち日が暮れ出したので、「おなじ事なら院へ参ろう」と言い出され、又皆を騒がせて車にお乗りになり、帰って往かれた。
殿をお見送りした後、一人ぎりになって、私はそのままいつまでもその暮れようとしている庭面をぼんやりと見入っていた。
一種言うに言われないほどの好い匂が、ときおりその夕闇のなかに立って、それがまだ鶯なんぞを寐つかせないでいるらしい。
そのうち日が暮れ出したので、「おなじ事なら院へ参ろう」と言い出され、又皆を騒がせて車にお乗りになり、帰って往かれた。
殿をお見送りした後、一人ぎりになって、私はそのままいつまでもその暮れようとしている庭面をぼんやりと見入っていた。
一種言うに言われないほどの好い匂が、ときおりその夕闇のなかに立って、それがまだ鶯なんぞを寐つかせないでいるらしい。