道綱は、この頃、しきりに例の大和守の女の許へ文をやっては、内気な子だから、女の方の返事の思わしくないのを、一人でもどかしく思っているらしい。
私にはまだ何も打ち明けてくれないので、こちらも何も言わずに見ているよりしようがない。
日ねもす何か憂わしげな様子で庭面など眺めながら暮らしているかと思うと、次ぎの日は小弓の遊びなどに出かけて往って、きょうは上手に射たなどと帰って来るなりその日の模様をはしゃいで皆に話したりするのだった。
道綱は、この頃、しきりに例の大和守の女の許へ文をやっては、内気な子だから、女の方の返事の思わしくないのを、一人でもどかしく思っているらしい。
私にはまだ何も打ち明けてくれないので、こちらも何も言わずに見ているよりしようがない。
日ねもす何か憂わしげな様子で庭面など眺めながら暮らしているかと思うと、次ぎの日は小弓の遊びなどに出かけて往って、きょうは上手に射たなどと帰って来るなりその日の模様をはしゃいで皆に話したりするのだった。