夏目漱石 『琴のそら音』 高い声でもない、低い声でもない、夜が更けているので存外反響が烈しい。 「昨日生れて今日死ぬ奴もあるし」と一人が云うと「寿命だよ、全く寿命だから仕方がない」と一人が答える。 二人の黒い影がまた余の傍を掠めて見る間に闇の中へもぐり込む。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア