もうどの木にも死んだ葉が二つ三つ残って、それが風に抗っているきりだった。
私がその空虚な林を出はずれた頃には、八ヶ岳の山頂を離れたばかりの日が、南から西にかけて立ち並んでいる山々の上に低く垂れたまま動こうともしないでいる雲の塊りを、見るまに赤あかと赫かせはじめていた。
が、そういう曙の光も地上にはまだなかなか届きそうになかった。
もうどの木にも死んだ葉が二つ三つ残って、それが風に抗っているきりだった。
私がその空虚な林を出はずれた頃には、八ヶ岳の山頂を離れたばかりの日が、南から西にかけて立ち並んでいる山々の上に低く垂れたまま動こうともしないでいる雲の塊りを、見るまに赤あかと赫かせはじめていた。
が、そういう曙の光も地上にはまだなかなか届きそうになかった。