夜、そんな蛾がどこからともなく飛んで来て、閉め切った窓硝子にはげしくぶつかり、その打撃で自ら傷つきながら、なおも生を求めてやまないように、死に身になって硝子に孔をあけようと試みている。
私がそれをうるさがって、明りを消してベッドにはいってしまっても、まだしばらく物狂わしい羽搏きをしているが、次第にそれが衰え、ついに何処かにしがみついたきりになる。
そんな翌朝、私はかならずその窓の下に、一枚の朽ち葉みたいになった蛾の死骸を見つける。
夜、そんな蛾がどこからともなく飛んで来て、閉め切った窓硝子にはげしくぶつかり、その打撃で自ら傷つきながら、なおも生を求めてやまないように、死に身になって硝子に孔をあけようと試みている。
私がそれをうるさがって、明りを消してベッドにはいってしまっても、まだしばらく物狂わしい羽搏きをしているが、次第にそれが衰え、ついに何処かにしがみついたきりになる。
そんな翌朝、私はかならずその窓の下に、一枚の朽ち葉みたいになった蛾の死骸を見つける。