私は小屋にはいると、すこし濡れた体を乾かしに、再び火の傍に寄って行った。
が、そうやって又火にあたっているうちに、いつしか体を乾かしている事も忘れたようにぼんやりとして、自分の裡に或る追憶を蘇らせていた。
それは去年のいま頃、私達のいた山のサナトリウムのまわりに、丁度今夜のような雪の舞っている夜ふけのことだった。
私は小屋にはいると、すこし濡れた体を乾かしに、再び火の傍に寄って行った。
が、そうやって又火にあたっているうちに、いつしか体を乾かしている事も忘れたようにぼんやりとして、自分の裡に或る追憶を蘇らせていた。
それは去年のいま頃、私達のいた山のサナトリウムのまわりに、丁度今夜のような雪の舞っている夜ふけのことだった。