やがて私は、どうやら見覚えのあるような気のする一本の樅の木を認め出した。
が、漸っとそれに近づいて見たら、その樅の中からギャッと鋭い鳥の啼き声がした。
私がその前に立ち止まると、一羽の、ついぞ見かけたこともないような、青味を帯びた鳥がちょっと愕いたように羽摶いて飛び立ったが、すぐ他の枝に移ったままかえって私に挑みでもするように、再びギャッ、ギャッと啼き立てた。
やがて私は、どうやら見覚えのあるような気のする一本の樅の木を認め出した。
が、漸っとそれに近づいて見たら、その樅の中からギャッと鋭い鳥の啼き声がした。
私がその前に立ち止まると、一羽の、ついぞ見かけたこともないような、青味を帯びた鳥がちょっと愕いたように羽摶いて飛び立ったが、すぐ他の枝に移ったままかえって私に挑みでもするように、再びギャッ、ギャッと啼き立てた。