堀辰雄 『風立ちぬ』 十二月十八日 漸く雪が歇んだので、私はこういう時だとばかり、まだ行ったことのない裏の林を、奥へ奥へとはいって行って見た。 ときどき何処かの木からどおっと音を立ててひとりでに崩れる雪の飛沫を浴びながら、私はさも面白そうに林から林へと抜けて行った。 堀辰雄の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア