その年の末、一しょに東にも下っていた継母が、なぜか、突然父の許を去って行った。
翌年の春には又、疫病のために気立のやさしかった乳母も故人になってしまった。
此頃或右馬頭の息子がおりおり姉の許に通ってくる外には、屋形はいよいよ人けのなくなるばかりだった。
その年の末、一しょに東にも下っていた継母が、なぜか、突然父の許を去って行った。
翌年の春には又、疫病のために気立のやさしかった乳母も故人になってしまった。
此頃或右馬頭の息子がおりおり姉の許に通ってくる外には、屋形はいよいよ人けのなくなるばかりだった。