そんな夢の事があってから、猫はもう北面へも出されずに、今までよりか一層姉妹に大事にかしずかれていた。
一人ぎりでいるときなど、よく少女はその猫を撫でながら、「おまえは大納言様のお姫君ですのね。
そのうちお父う様からでも大納言様にお知らせ申すようにいたしましょうね」と云いかけたりした。
そんな夢の事があってから、猫はもう北面へも出されずに、今までよりか一層姉妹に大事にかしずかれていた。
一人ぎりでいるときなど、よく少女はその猫を撫でながら、「おまえは大納言様のお姫君ですのね。
そのうちお父う様からでも大納言様にお知らせ申すようにいたしましょうね」と云いかけたりした。