互に慰めもし、慰められもしたそんな一人の姉が、佗びしい仮住の家で、二番目の子を生んで亡くなったのは、それから間のない事だった。
母なんぞがその死んだ姉の傍に往ってしまっている間、少女はひとりで、形見に残った穉い児たちを左右に寝かしつけていた。
知らぬ間に荒れた板葺のひまから月が洩れて、乳児の顔にあたり、それを無気味に青ざめさせていた。
互に慰めもし、慰められもしたそんな一人の姉が、佗びしい仮住の家で、二番目の子を生んで亡くなったのは、それから間のない事だった。
母なんぞがその死んだ姉の傍に往ってしまっている間、少女はひとりで、形見に残った穉い児たちを左右に寝かしつけていた。
知らぬ間に荒れた板葺のひまから月が洩れて、乳児の顔にあたり、それを無気味に青ざめさせていた。